見える暗闇
2007.03.30(Fri)
がくんがくんと、ここ数年で階段を転げ落ちるように
お酒が飲めなくなった。先日のフレンチでも、ふたりでハーフボトルをあける
のがやっと。以前はひとりでフルボトルを軽くあけ、ビール、日本酒、
ジンがお気に入り。毎日毎日よく飲んでいた。
それが今ではビール一杯で頭痛がし、ひどい二日酔いに
襲われることもある(襲われないこともある)。
毎日毎日飲んでると経済的に負担が大きいし、太るし、
弱くなってちょうどいいや、ぐらいに思っているのだが、
がんばった後のお疲れさまの一杯、とか、
寝る前にジンをキュッとひっかける、
なんていうひそかな楽しみもなくなってしまったのは
結構さみしい。
そんなちょっと物足りない気分の時に思い出してしまうのが、
ピューリッツアー賞作家W・スタイロンのエッセイ、『見える暗闇
――狂気についての回想』『だ。
「ソフィーの選択」などの堅く重い小説で知られるスタイロン(昨年亡くなった
らしい)。彼がかつて鬱病を発症したときのことを文学的に書き上げた
のがこの本だ。ずいぶん前に読んだのだが、いまだに強烈な印象がある。
そのスタイロンが、鬱病にかかった原因のひとつと考えていたのが、
お酒が飲めなくなったことだ。当時は酒が飲めないくらいでなぜ、
と思っていたが、弱くなったいまは少しわかるような気がする。
それがこわい。
スタイロンの描く鬱病の風景は、まさに見える暗闇。
読んでいると鬱々とした世界にからめとられてしまう。
沈んだ気分の時に近づかないようにしている本がいくつかあるが、
これはまさにその1冊。
気分転換
2007.03.27(Tue)
月・火の2日間、振替休日を利用して山中湖に行ってきました。家から車で2時間なので、ちょっとした休みにはぴったりな場所なのだ。
とは言え、あまりに疲れていたので、出発の日はぐったり・ぼーぜんと
していた。この1週間は、事務所の引越し、セミナー、週末2日間のイベント、
その準備に締め切りに……と、若くない体にはなかなかに厳しい日々だった。
気力をふりしぼって、まずは忍野八海へ。

泊まった宿は山中湖からちょっと入った林の中にある、小さなホテル。
宿泊施設つきのレストラン、という感じのところで、
夜はフレンチのフルコース。2時間かけて平らげる。
食事は正統派だけど、気取った施設ではないので気楽に楽しめてよかった。
朝もなかなかのボリューム。おなかは大満足であった。
一応温泉もついてたし。

こんな林の中にひっそりと建ってました(左に映っている建物ではないです)。
観光は前に来たときにさんざん済ませたので、
これといって何もせず、帰る。
早く着いたので、医者に行って花粉症の薬をもらってくる。
先週薬が切れて市販の薬を使っていたら全然効かず、
苦しくてだるくて仕方なかったのだ。
山中湖に行く前に買えてたらもっと楽しめたろうに……。
気分転換と薬のおかげで復活!
となるか。
広いぞニッポン
2007.03.13(Tue)

長崎の島には、
いのししが海を泳いで渡ってくるらしい。
それを阻止しようと、漁民が網をはっていのししを
つかまえて、海をぐーるぐーるひっぱりまわす。
(当然、途中でいのししは息絶える)
すると海の塩に洗われて臭みも抜け、
おいしいいのしし鍋になってくれるらしい。
その美味な肉を食べたという人から聞いたのだから、
ほんとに違いない。
沖縄は、牛乳は「ガロン」の単位で売ってるらしい。
「1リットルパック」なんてのは存在しない。
距離も、「マイル」が普通に出てくる。
沖縄には、沖縄県民手帳なるものも存在していて、
旧暦と年中行事がびっしり書かれている。
儀式が今の暮らしに生きているウチナーンチュには、
欠かせないものらしい。
普通の手帳より売れているという話もある。
同年代の、同じような仕事をしている女性が、
日常にその儀式を取り入れている話を聞いて、
すっかり感心してしまった。
ニッポンって広いねえ。
佐世保バーガー・牡蠣・ちゃんぽん
2007.03.12(Mon)
日曜の朝から佐世保での会議に参加するため、前日から長崎入り。早く着くので散歩を楽しもうと思ったら、長崎はやっぱり雨だったよ。
会議の日、昼はもちろん長崎ちゃんぽん。これを食べないとはじまらない。
午後、会議が終わると揚げたばかりの牡蠣を食べさせてくれる、
九十九島の「かき焼き小屋」に連れてってもらった。
屋根つきのいかだの上に小さな網と炭が並んでいる。
かごにどさっと牡蠣を入れてもってきてくれるので、
あとは自分で殻つきの牡蠣を網に乗せ、ふたがカパッ! と開いたら
牡蠣ナイフで殻をあけて身を掬いだして食べる。
うっ、うまい。天然の塩加減が絶妙。
しかも殻つき牡蠣1kgで850円。安い!
さざえも頼んで、これも網に乗せてじゅうじゅうあぶる。
……おお苦しんでる苦しんでる。
ちょっとかわいそう。でも身がでかくてうまい。

このワイルドさがたまらない。

牡蠣がたくさん。いかだだから揺れます。
この九十九島は、リアス式海岸で複雑な地形をした緑深い国立公園。
加えて瓦屋根の古い家が多く、丘に続く狭い路地は
タイムスリップしそうで冒険心をそそる。
たらふく食べたところで、次は
市街の佐世保バーガーの店に連れて行っていただく。
帰りの飛行機で食べるのだ。
結局羽田についてから高速バスを待つ間に食べたのだけど、
自家製だというベーコンに、タマゴとレタスとトマトという基本形で、
さすが全国に名を馳せるだけあってうまい。
3店とも、地元の人が「○○ならこの店!」ってところに
連れて行ってくれたので、全てが大あたり。
佐世保ってすばらしい。
ありがとうございました〜。
覚書 ディープエコロジーから先へ
2007.03.08(Thu)
どっぷりディープエコロジーな本のあとは、星川さん自身のスピリチュアルな旅の記録をつづった、
『環太平洋インナーネット紀行――モンゴロイド系先住民の叡智』。
これも10年ほど前に発行された本です。
この本では、星川さんはアラスカや北米大陸、オーストラリアなどを
訪れ、そこで先住民の叡智を辿っている。
先の本を読んだ印象から、あちこちでワークショップを受けて
さらに自分の内へと向かったのかしら、と思っていたが、そうではなく、
はっきりと外へ、社会へと向かっていた。
「たしかに真摯な自己究明によって変わることは少なくない。しかし
現在の地球上には、<私>を変えるだけではとうてい間に合わない、
たくさんの問題が山積しているのも事実だ。
……だとしたら、そういう問題を<個>に収斂する密室的アプローチで
解決しようとするのは無理がある。たとえば、核の脅威からくる
不安は、瞑想ではなく核兵器や原発の廃絶によってしか取り除かれない
だろう」
いまのグリーンピース・ジャパンの活動にもつながるような言葉だが、
この一文ですっと腑に落ちた。
「ひたすら内側に向けていた目を、もう一度世界に対して開き、
ものごとの大きなつながりを知ることが必要に思えた」
人によってはこれは、「ひたすら外側に向けていた目をもう一度内面に
開く」ってことになるのかもしれない。
どちらも大切ということですね。
わたしはいまは、内にも外にも片目しか開いてないような
状態だなと思う。
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覚書 ディープ・エコロジーに挑む
2007.03.06(Tue)
挑むものでもないですが……。仕事でグリーンピース・ジャパンの事務局長、星川淳さんを講師に
招いた講演会が今度あり、その勉強のために本を読みました。
これまでは、どことなくうさんくささを感じてさえいて、
特に知りたいと思ったこともなかった分野。
『地球の声を聴く――ディープ・エコロジー・ワーク』をまず読む。
ジョアンナ・メイシーやジョン・シードなどの著作で、星川さんが
監訳した10数年前の古い本だ。
例えば、
「ディープエコロジーは現代文明の根本的な前提や価値観に疑問を
投げかける」
「ディープエコロジーの本質は、より深い問いを問うことにある。
……われわれは、どんな社会、どんな教育、どんな形の宗教が、
地球の全生命にとって有益なのかを問うのだ」
といった言葉には、仕事で関わっている開発教育に通じるものがあり、
そのことに驚くとともに、すんなり受け入れることができた。
「もし人が自然への愛を示すために、自己利益を放棄したり犠牲に
したりする自己滅却が必要だと感じるようなら、それは長い目で見て
エコロジーの確かな基盤にはなりえない。逆に、より広い自己同化が
できれば、環境保護が自己利益にかなうことがわかるだろう」
「……救わなくてはならないのは地球ではなく私たち人間のほうだ。
さらに“自分”の幅を広げて、地球になり、生きとし生けるものに自己同化
していくと、必要なのは「救う」ことではなく「愛する」ことだと気づく。
それも、自分以外の何かを愛する愛他精神や慈善心ではなく、
“全生命である自分自身=地球を大切にする”ことが
一番自然な答えだ」
環境のために自己犠牲を求めるものではないということ、
地球を「救う」のではない、という考え方には
共感。
それでも、全てがしっくりくる、というわけではない。
なんというか、キレイすぎるというか……、
その方法として書かれているワークショップが、
本で読む限りだと感情的で妙にキレイで馴染めないのが原因かもしれない。
とても共感できる部分はありつつも、
うさんくささをぬぐうまでには至りませんでした。
というわけで2冊目に挑みます。
| 地球の声を聴く―ディープエコロジー・ワーク ジョン シード (1993/04) ほんの木 この商品の詳細を見る |
会議漬け
2007.03.05(Mon)
土・日は年に1回の全国的な会議。土曜は昼から夜9時すぎまで。日曜は朝9時から夕方6時まで、
3つの会議を連続で。主催団体なので、担当者ほどでは全然ないけど、
やっぱり緊張もし、バタバタと気の抜けない2日間でした。
一番最後の会議が、もっとも明るくない議題。
団体の危機的財政状況に関する話題で、皆さんに事務局員の行く末を
ずいぶん心配されてしまった。
それまではおもしろかったんですけどねえ。
会場にかんづめで、昼・夜はお弁当だし、差し入れはたくさんあるし、
(全国からの参加者が、北はロイズチョコレートから南は沖縄の
まんじゅう? まで持ってきてくれた♪)
一日中食べてたら体重が増えてた。
なんとか6割
2007.03.01(Thu)

今日は仕事で御茶ノ水の神田明神へ。
ビルのはざ間に突如現れる神社。
去年同じ仕事で行った神社本庁の厳かな雰囲気とはまた違い、
華やかのあるところでした。
周囲には甘酒屋さんとかお土産やさんなんかもあるし、
おみくじもあって、ちょっとした旅行気分ですね。
さて花粉症で仕事の生産性は6割にまで落ちています。
わたしは花粉症です同じ時間を使ってもいつもの6割しか
成し遂げられませんこれは不可抗力です。
と書いたはちまきでも頭に巻いておきたいくらいだ。
しかし、他のひとだってオーバーワークで疲れ果ててたり、
かぜ、寝不足、などなど、万全とはみんないえない様子。
やれやれ。
もくもくと6割を生きるしかない。
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