「モディリアーニ 真実の愛」
2007.06.17(Sun)

35歳にして夭折した画家モディリアーニと、
お腹に彼の子を宿したまま後追い自殺を遂げた妻ジャンヌの物語。

しばらく前にbunkamuraで「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」を
観たので、
どんなんかなーと興味を惹かれて観てみた。

うーん。よくなかった。

好みの問題だろうが、作りすぎでは。作りこみすぎ。
やたらドラマティックな演出をしているが、
たくさん入れ込んだ要素はどれも丁寧さに欠け、
表面的に感じる。

出てくる人物は「男に激しく一途な思いを寄せる女」、
「天才芸術家」という言葉から連想されるステレオタイプな人物像。
圧倒させるような「芸術」も出てこないし。
(それになんで英語なんだろう。違和感)

完全なフィクションと思えば「にぎやかな映画だったな」ですむが、
実在の人物でしかもあれだけの名画を残している人(たち)なので、
よけいがっかり。


「モディリアーニ 真実の愛」2004年
監督 : ミック・デイヴィス
出演 : アンディ・ガルシア 、 エルザ・ジルベルスタイン 、


「かもめ食堂」
2007.06.15(Fri)

期待どおり、いまの気分にぴたりとはまった。

仕事をして、森を散策して太陽を浴びて友だちと語らう。
そういう毎日にしあわせを感じる。
こんな気持ちになることはきっと誰でもありますよね。
でも長続きしない。

映画のなかのフィンランドのひとたちは、
そのシンプルな幸せをずっと幸せに感じていられるよう。

そしてそのシンプルな毎日がとてもキレイなのだ。
街並み、家、市場、海、森、テキスタイルや家具や食べ物やプールや、
日常を彩るものがみんなすてき。

持ち物は本当に大切なものを少しだけ。
それを大事に大事にする。それで充分満足。

小林聡美、もたいまさこ、片桐はいりというキャストも絶妙。
何回でも観ていたい感じ。


原作が群ようことは意外でした。
本も読んでみようかな。

「かもめ食堂」2005年
観たぞ2本立て「フラガール」「ゆれる」
2007.06.08(Fri)
ぜひ観たいと思っていた2本が、なんと2本立てて上映されていると知って
早速行きました、早稲田松竹。いつでも行ける自由な時間がいまの財産。

混むと聞いて初回早めに行ったが、すでに数人たばこを吸って待っている。
勝手がわからないので扉の前に陣取って本を読んで待っていると、
いつの間にかわたしの後ろに列ができていた。
わたし初回の一番じゃん!

朝からの行列は通行人の注目を集めてしまう。わたしは背中で叫び続けた。
「つい早く着きすぎちゃっただけなんです、
そんなに気合入れて来たわけじゃありません(入れてたけど)、
オダジョーの熱烈ファンとかではありません」


で、まずは「フラガール」。
これ、他の方も書いてるように、映画の王道をいくようなベタな筋書き。
導入観ただけでストーリー全部よめちゃう。

でも、いい!
役者たちがみんないい。どっぷり映画の中に入り込めました。

松雪さんの美しさには終始うっとり。
それにしても蒼井優のあの輝きようはなんだ!

素直に楽しくかなしく心揺さぶられ、気分も高揚した2時間。


10分の休憩をはさんで、「ゆれる」。
……「フラガール」の高揚が醒めないよ。クールに幕が開いても、
ダンスのことやら松雪さんの美しい姿やらが頭をぐるぐるしてるよ。
順番逆だったな。

でもまあ、オダギリジョーのかっこよさと香川照之の不気味さに
すぐ惹きこまれはしましたが。

わたしも地方の出なんで、あの空気はよくわかるところもある。
でもところどころ通りのよくない部分もあり、
「ゆれる」感じをそれほど共有できなかったかなーと思う。
わたしなりに「ゆれる」のだけど。


邦画を映画館で観たのはずいぶん久しぶりだ。
2本立ても久しぶり。
よかったです。

「あるスキャンダルの覚え書き」
2007.06.06(Wed)

たまにはシリアスな社会派ものでない映画を映画館で観たくて。

ケイト・ブランシェット、今回もお美しい。
「エリザベス」での貫禄ある演技がいまだに印象に残っているが、
こういう弱く頼りない女性の役もぴったりはまるなーと思う。
それでいてジュディ・デンチの重さとつりあうのだからすごい。
ブランシェットとデンチをはじめ、どの出演者もうまかった。

のでよかったけど、映画館に出向くほどの中身では
なかったかな。結構いいセンいきそうなのに、何かがいまいち。

デンチの役って、途中からヘンな人路線をあらわにするけど、
結構多くの人が共感してしまう役どころじゃないだろうか。
目を背けたいけどわかってしまう。
だから「普通」とのズレをも少し抑えたほうが、後に残ったかも。

昼間で少し立ち見が出るほどの入りだったが、
レディースデイとやたら狭い会場のせいだろうな。

それでも映画館に行くこと自体、楽しかったのでよかった。

「あるスキャンダルの覚え書き」
2006年
製作国・地域 イギリス
上映時間 92分
「エトワール」
2007.06.05(Tue)
美しい。
世界最高峰のバレエ団、パリ・オペラ座バレエのダンサーたちをおった
ドキュメンタリー映画、「エトワール」。
ダンサーたちはもちろん、バレエ学校の小さな生徒たちにいたるまで、
幻想的なまでの美しさ。

バレエのダンサーは、様々なアートのなかでも
とりわけストイックな印象がある。
あれほどまでのストイックさが、また人間離れした印象を
与えているようにも感じる。

舞台裏をみると肉体的にも精神的にもダンサーにとって
残酷な芸術のように思えるけれど、
観客からみればその残酷ささえ美しさの妙薬。

美しさに見惚れつつ、
バレエをつくるひとたちの凄さが恐いまでにせまってくる映画でした。


映画「エトワール」
監督・撮影 ニルス・タヴェルニエ